説明
: 杉山正俊刀匠は本名杉山俊雄、昭和2年(1927)生。15歳で軍刀製作の日本刀東神精錬所に入所。陸軍受命刀工の杉王正友(本名田中幸太朗)師に師事して作刀を学ぶ。戦後は鍬やなた、包丁などの打刃物鍛冶に従事するが、日本刀への思いが募り昭和48年(1973)再び杉王正友師に師事し基礎を学んで昭和54年(1979)52歳で作刀承認を受ける。翌年1980年河内国平刀匠に師事し約10年間指導を受けた河内国平刀匠門。新作名刀展では昭和62年(1987)60歳の初入賞以来、平成30年(2018)91歳で努力賞を受賞するなど毎年出品を重ねて受賞多数。平成12年(2000)73歳で徳島県重要無形文化財保持者に認定。本作は昭和60年(1985)正俊刀匠58歳、河内国平刀匠に師事して開花する目前の豪壮覇気ある力作。