説明
: 加賀守貞則(初代)は本名鈴木佐右衛門、生国は肥後国菊地で、延寿鍛冶の後裔といわれ、大坂に出て井上真改に学ぶ。のち延宝二年(1672)奥州磐城城領主(現福島県いわき市)内藤家に抱えられて磐城に移住した。作風は真改に似て小板目よく詰み細かな地沸が付いて冴える。刃文は小沸がよく付いて、匂深く互の目乱れ、湾れ乱れ、直刃等があり、砂流し掛かり匂口の明るく冴えるものが多い。刀工名鑑によると貞則の年紀作は承応四年(1655)から正徳五年(1715)まで60年の長期におよんでいる。上作・業物刀工。本作は元禄十五年(1702)年紀入り貴重な晩年作。洗練された姿に香包み鑢掛かる茎の状態良く、小板目の地鉄に表裏玉焼を交えた緩やかな互の目乱れ刃文。2025年特別保存刀剣審査合格。