寸法
: 縦: 7.7cm 横: 7.3cm 切羽台厚さ: 0.3cm
説明
: 武州住正義は武州伊藤派。江戸後期、江戸神田住。伊藤派は同派随一といわれる二代正恒が小田原城主大久保候の推挙で幕府お抱え工になり一大派閥を形成、全国の鐔工に影響を及ぼしながら幕末まで繁栄を続けた。代々神田に住し、みな「正」の字を頭に付け「武州住正某」「江府住正某」と銘し、この分流が相州小田原や肥前唐津などに住して交流が行われた。作風は丸く厚手の鉄磨地に草花などを肉彫や肉彫地透を得意とした実用兼美で中級武士階級向きの鐔といえる。2021年保存審査合格。