寸法
: 縦: 7.6cm 横: 6.9cm 切羽台厚さ: 0.6cm
説明
: 本作は玉川美久の檀溪図。檀溪図は、三国志の英雄・劉備が謀略から逃れて檀溪に追い詰められ、愛馬的盧に跨って激流を飛び越え危機を脱した故事を題材としている。檀溪の激流と的盧に跨る劉備の緊迫した姿を薄肉肉合彫であらわし、象嵌色絵の金銀が強調となり鐔全体を引き締めている。鐔の耳にも彫りを施した入念作。作者の玉川美久は六代続いた江戸後期から明治にかけての水戸金工の名流。初代は玉川承寿のち谷田部通寿に師事、玉川派を興す。玉川家は代々水戸で活躍し、水戸藩御用彫物師を務めるなど、水戸金工を代表する一派として栄えた。本作は花押から二代(初代の子・父没後美久襲名・天保六年57歳没)。昭和59年(1984)保存刀装具審査合格。