説明
: 宇多国久に極められた生ぶ無銘の刀。宇多国久は宇多国宗の子とあり応永から室町末まで同銘数代続いている。刃文は直刃または小乱れ焼刃の細いものが多い。宇多派は鎌倉末期の古入道国光を祖として、南北朝時代に国房・国宗・国次等の刀工が活躍し、同銘が室町末期に亘って栄えた。同派は大和伝と相州伝の両伝法が加味された作風で、地鉄は板目に杢目を交えてやや大肌となり、刃文は小沸出来の中直刃に金筋、砂流しを交える。無銘極めにおいて宇多国久は室町期の宇多物で地鉄美麗ながら最上とされる国房に次ぐとされる。本作はうぶ無銘、宇多派上位の「宇多国久」個名極め。2025年特別保存刀剣審査合格。上等な青貝微塵塗鞘が付されている。