寸法
: 縦: 7.9cm 横: 7.5cm 切羽台厚さ: 0.4cm
説明
: 牡丹は高貴で美しく百花の王といわれ、不老長寿も意味する吉祥花。獅子は、身体に寄生して命を脅かす獅子身中の虫を抑えるため、牡丹の花から滴り落ちる夜露を浴びて無敵を保つ。また蝶は卵から幼虫、さなぎから羽化して蝶になる。変態が再生や復活を思わせる縁起物。本作は、牡丹に獅子と蝶を合わせて描いた無敵吉祥の図といえる。作者の正光は江戸末期の会津を代表する名工一柳斎正光。正光は江戸石黒風の作風が見受けられ石黒政常に学んだと考えられる。風景動植物図を精巧な高彫色絵や鋤出彫、据紋高彫色絵などの技法で忠実にあらわす。2025年特別保存刀装具審査合格。