商品 No. KA-0186 | |
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銘 |
表: 実阿作 裏: -- |
姿 | 鎬造庵棟身幅広く元先の幅差ややつき反りやや深く中切先 |
国 | 筑前国 |
時代 | 鎌倉時代末期 |
刃長 |
2尺 3寸 4分 3厘 71 cm |
反り |
7分 3厘 2.2 cm |
元幅 |
1寸 0分 9厘 3.3 cm |
先幅 |
6分 9厘 2.1 cm |
棟重 |
2分 4厘 0.7 cm |
鑑定書 | 特別重要刀剣 |
交付日 | 平成30年5月2日 |
都道府県 | 茨城県 |
交付日 | 平成22年09月30日 |
鍛 | 板目肌総体に大きく流れ地沸つき地景入り白け映り風立つ |
刃文 | 中直刃に互の目などを交え沸付き金筋・砂流しかかりうるみごころとなる |
帽子 | 浅くのたれて小丸に返り掃きかける |
茎 | 磨上鑢目勝手下がり |
目くぎ孔 | 2 |
鎺 | 素銅地金着鎺 |
価格 | 20,000,000円 購入 |
笠間牧野家伝来といわれる実阿在銘の一口。平成30年第25回特別重要刀剣(重要刀剣は平成29年第62回合格)。以下特別重要刀剣図譜説明「実阿は、西蓮国吉の子で、大左の父と伝える刀工である。現存する作刀の年紀には、元弘三年・建武二年等があって、その活躍期はほぼ明らかであるが、在銘の作例は比較的少ない。子の大左が地刃共に明るく冴えた相州伝の作風を大成したのに対し、実阿の作風は板目が大きく肌立って流れ、時には綾杉状の肌合いを呈し、刃文は匂口がうるみごころの直刃を焼くなど、良西・入西・西蓮の系譜に連なる九州古典派の作域を墨守した感の強いものである。また実阿は、鍛えが大模様に肌立って流れ、一派の中でも最も荒ぶる傾向にある。 本作は、身幅が広く、元先に幅差が見られ、鎬高で重ねが厚く、平肉もよく保たれ、腰反り高くつき、磨上ながらも踏ん張りがしっかりと残り、中切先が詰まりごころろで猪首風となるなど、鎌倉時代後期に見られる如何にも武用に具された頑健で迫力ある立ち姿が褒賞される。鍛えは板目が大きく流れて綾杉肌が交じり、かねが白け、刃文は直刃がうるみ匂口が沈むなど、九州古典派の伝統を引き継いだ実阿の特色を遺憾なく発揮した出来の優れた一口であり、就中、地模様の変化が大きく表れて誠に面白みがあり、賞翫すべき逸品である。」 |