商品 No. FU-2810 | |
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画題 | 印籠図 |
銘 | 無銘(奈良) |
材質 | 赤銅石目地 高彫色絵 |
国 | 武蔵国江戸 |
時代 | 江戸時代後期 |
箱 | 落し桐箱 |
頭 | 3.3 cm |
縁 | 3.8 cm |
腰 | 1.0 cm |
鑑定書 | 特別貴重小道具 |
交付日 | 昭和56年07月15日 |
価格 | 80,000円 購入 |
印籠(いんろう)は、腰に下げる小型の容器。その左右両端に紐(ひも)を通して三段、四段、五段重ねの仕切りを連結させ、緒締(おじめ)で留め、紐の先端についている根付(ねつけ)を帯に挟んで腰に下げる。本来、印判(いんばん)や印肉(いんにく)を納める容器であったことからこの名があるが薬入れとなった。安土桃山時代以降武士に愛用され、江戸時代には武家が裃(かみしも)を着用した際にかならず腰に下げる礼装の装飾品となり、のち一般の人たちにも広まる。蒔絵(まきえ)、堆朱(ついしゅ)、螺鈿(らでん)などの精巧な細工が施され、江戸時代を代表する工芸品のひとつ。本作は、特別貴重小道具認定書で奈良派に極められた印籠図縁頭。金小縁(きんこべり)が施され印籠、根付、緒締を高彫象嵌色絵であらわす。緒締の翡翠(ひすい)に琥珀(こはく)と思われる象嵌はめずらしい。奈良派は横谷派と並んで最も栄えた金工群。作風は清楚な趣といわれ、縁頭は一文字、腰低が特徴。 |