寸法
: 縦: 8.1cm 横: 7.7cm 切羽台厚さ: 0.6cm
説明
: 本作は、菊花形の鉄地に桜花を地透とし、その間に細い糸透で霞を表した肥後鐔。桜花は写実的な姿ではなく、五弁の花弁を細長く伸ばし、その先を蕨手状に巻き込ませた文様的な表現となっている。このように桜を大胆に意匠化して透かす手法は、林又七に代表される肥後の霞桜透にみられ、鐔面を巡る桜花と、細い霞の透かしが呼応し、霞の中に桜が見え隠れする春景を表す。菊花形の輪郭と地透が調和した肥後らしい雅趣を備えた鐔。鉄味と作風から江戸時代中期頃であろう。肥後と極められて平成十三年(2001)保存刀装具審査合格。