説明
: 本作は延宝七年の丸津田脇指。「越前守助廣大鑑(飯田一雄著)」の巻頭写真を飾る逸品および「助廣大鑑(光村推古書院)」所載刀。以下越前守助廣大鑑の解説を記す:匂い口が明るく冴え、刃中に金筋がしきりにかかり、華麗さに覇気が加わる。延宝年代の後半から、金筋を働かせる作風に志向して、その作例がままあり、天和年間の晩年には、この金筋とともに砂流しが目立ってくる。助廣は急逝(天和二年・46歳)であったが、没する数年前、即ち延宝末年に技量の最盛期を迎えて、以後は次第に僅かずつ下降線をたどっていることは、助廣の身体内に情熱を燃焼し尽くすものがあったかもしれない、助廣の夭折を惜しむ声は人の情けのしからしむることろであるが、やはり天命となすべきであろうか。延宝七年に助廣は43歳。作中で最も金筋が働いた出色の作である。