寸法
: 縦: 8.5cm 横: 8.1cm 切羽台厚さ: 0.5cm
説明
: 本作は、出羽国秋田住藤原重光在銘の秋田正阿弥鐔。秋田正阿弥は、正阿弥派の地方展開の一つとして秋田において発展し、正阿弥伝兵衛が名工として知られる。鉄地以外の変り金で自由闊達、武骨な作風が特徴。本鐔は葵木瓜形の素銅地に槌目を施し、その上に刻印を散らす。刻印の打込みにより生まれる凹凸と地肌の変化が、経年の味わい深い豊かな表情を呈している。「秋田の鐔工と刀工の研究」所載、寒山先生箱書きあり。2019年保存刀装具審査合格。四方に配された猪目透は意匠のアクセントとなり、全体に軽快さと調和をもたらしている。また、耳は肉彫風に仕立てられ、柔らかな起伏をもって外形を引き締める。秋田正阿弥に見られる素朴さと装飾性が融合した作域を示し、地方金工らしい自由な感性と力強さを備えた一作である。