寸法
: 縦: 7.0cm 横: 6.7cm 切羽台厚さ: 0.5cm
説明
: 作風から「清定」または「草刈派」と鑑せられる鐔。清定は仙台の上工。草刈氏。寛保(1741-1744)頃に仙台で生まれ、はじめ父の師・正村七右衛門に師事し、のちに江戸へ出て大森家に学ぶ。そして天明年間(1781-1789)仙台に戻り、父と共に伊達家へ出仕した。従来の仙台象嵌に工夫を凝らし軍扇や麻葉模様などの意匠と彫技を工夫した。赤銅石目地に金を多く使用した象嵌をおこない縁頭、鐔、小柄を作る。本作は、金の蔦唐草線象嵌を強弱を伴い巧みに土手耳部に描く。金覆輪と埋櫃孔金内覆輪でより華やか。保存状態良好。