寸法
: 縦: 7.5cm 横: 7.0cm 切羽台厚さ: 0.4cm
説明
: 大森彦七は南北朝時代に活躍した伊予の武将。足利尊氏に味方し湊川の合戦で楠正成を破り、その首級を挙げた功で恩賞を受け、その祝で猿楽を演ずるため急ぎ向かう山道で美女に逢い猿楽に誘う。ぬかるみでこの女を背負って渡ると女は突然身の丈八尺の悪鬼に変じて襲いかかる。大森彦七は武勇で追い払ったが、この悪鬼は彦七が湊川で入手した正成の遺刀菊水の宝剣を奪い返そうとする楠正成の怨霊とわかり読経して霊を鎮めたという。「大森彦七」は謡曲、浄瑠璃、歌舞伎や刀装具での好画題。本作二字銘「永春」は「乗意永春」の銘振りと異なる。出来良く銘に力があり別人と理解したい。