寸法
: 縦: 7.3cm 横: 6.9cm 切羽台厚さ: 0.5cm
説明
: 藻柄子宗典は元禄頃に出て「江州彦根住」と銘し、和漢歴史上の人物や龍、花鳥などの題材を得意とし、濃厚な肉彫地透・高彫象嵌色絵の独創的な技法で人気を博した。本作は、藻柄子宗典派による三顧の礼(草盧三顧)図。三国時代、蜀の劉備玄徳が戦乱の世を避けて草庵に隠居していた諸葛孔明を自ら三度も訪ねて説得。劉備と腹心の関羽、張飛が孔明の草廬に向かう場面。熱意に打たれた諸葛孔明はその後劉備の軍師として期待に応え尽くした。裏面は場面異なる騎馬武者図で興味深い。金覆輪と埋め櫃孔に金が後世施されて装飾性を高めている。