寸法
: 頭: 3.61cm 縁: 4.27cm 腰: 1.43 cm
説明
: 本作は、吉祥、招福祈願の宝尽(たからづくし)図縁頭。金銀財宝を望むままに出すことが出来る「打出の小槌」・「宝珠」、危険な物事から姿を隠し守ってくれる「隠れ蓑」・「隠れ笠」、富の象徴とされる蔵の鍵を図案化した「鍵」が精巧な美濃彫であらわされている。美濃は京都に近く交通の要衝であることから、地理的に好条件が整い古来より彫金技術が発達した。草花や動物といった意匠を鋤下げて浮彫にする作風。桃山時代以前の作とされるものを「古美濃」、それ以降を「美濃」と称している。本作は古美濃に迫る時代の上がる作。2024年8月刀装具審査で特別保存合格。