寸法
: 縦: 8.6cm 横: 8.2cm 切羽台厚さ: 0.5cm
説明
: 擬宝珠(ぎぼし)は伝統的な建築物の装飾で橋や神社、寺院の階段、手すり、欄干の柱の上に設けられている飾り。作者の林正光は正阿弥派。林光長の子で、政光同人。会陽正阿弥一柳斎正光製、一柳斎正光(花押)、正阿弥正光、正光(花押)と銘し安政六己未(1859)年紀を添えたものがある。作風は江戸石黒風の作品が見受けられ、石黒政常に学んだものと考えられている。江戸末期の会津を代表する名工。また観世流の謡や大倉流の小鼓も上手で、藩士の子弟に教えていたことは有名。当時は教養のある金工師として尊敬されていたという。明治十四年(1881)67歳没。本作は、擬宝珠を精錬鉄で八連廻らす特別な意匠。会津の名工正光の技量があらわれている。特別保存刀装具。