寸法
: 縦: 7.0cm 横: 6.0cm 切羽台厚さ: 0.5cm
説明
: 漢詩は江戸期から明治初期にかけて盛んに読まれた。朱子学を背景に「文人」と呼ばれる詩人たちを多く輩出し、頼山陽の詩は今日でも広く詩吟として愛吟されている。幕末には島津久光(薩摩藩十代藩主斉興の五男・斉彬の異母弟)や伊達宗賢(むねやす・仙台藩九代藩主)などが漢詩の名人として知られている。本作漢詩は「村江月已別高楼夜不猶(川の辺の村、高楼を照らした月は時が流れて傾いても猶昼間のように明るい)」か。本作は作風より、また鑑定書の極めにもある水戸金工作。幕末の志士の情景が詠まれている。2024年保存刀装具審査合格。