説明
: 本作元興(初代)は角大八。三代道辰に師事し、のち江戸に出て水心子正秀の門人となり銘を秀国と改めた。技量優れ会津藩工となり、寛政四年(1792)藩主の命により薩摩国に行き、奥元平より相州伝の鍛法を学び、寛政五年(1793)元興と改め帰国する。俸禄五口米七石を給わり、文化十年(1813)頃に会津刀鍛冶棟梁となる。文政七年(1824)71歳没。本作は、元興60歳、会津刀鍛冶棟梁を拝命した円熟期作。「刀工辞典(藤代義男・藤代松雄著)」「刀剣要覧(飯村嘉章著)」「刀工大鑑(得能一男著)」に茎所載。同工代表作の一振。2022年保存刀剣。