説明
: 本作は遠江国(とおとうみのくに)横須賀城主西尾家伝来と伝わる第17回(1968年)重要刀剣指定「刀 無銘 青江」。青江鍛冶は、古刀期に備中国青江に居住していた刀工群。平安末期(1120)頃が始まりとされている。青江物は時代により鎌倉中期以前を古青江、それ以降を青江(室町期を末青江)と称している。青江物は、地肌に澄肌が出ること、刃文に逆乱や逆足が入ることが特徴、見どころになっている。本作は、「大磨上無銘の刀で、鎌倉末期の青江派の作である。この時代の作には直刃調のものが多く、南北朝時代の作にみるような匂出来の逆丁子の華やかなものはなく、しかも小沸のつくものであり、帽子も南北朝時代のものとは異なって丸い。この時代の同派の典型作である(図譜説明)」。現状でも腰反り高く整った2尺4寸の寸法から元は3尺近い長寸の太刀であったと思われる。昭和26年3月東京都登録証には銘文「スリ上無銘 傳青江恒次」と記され、昭和13年「備中国青江」葆光(ほうこう・神津伯)鞘書あり。遠江国横須賀藩城主・西尾家(表家紋櫛松紋・裏家紋剣片喰紋)の特注による打刀拵が付されている。